後から判断を振り返るとき、結論だけでは当時の条件が分かりません。決定メモでは、何を選び、どの前提で選んだかを残します。承認をお願いする連絡とは別に、判断の経緯を整理する資料です。
判断した問いを限定する
「運用を改善する」では範囲が広すぎます。「どの資料を正式な参照先にするか」のように、今回決める点を絞ります。今回は決めない点もあるなら、結論の適用範囲として記載します。
記録の型
| 項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 判断する問い | 今回決めた対象 |
| 選択肢 | 比較した案 |
| 確認済みの条件 | 資料や実際の制約 |
| 未確認の前提 | 仮定した内容 |
| 結論と理由 | どの条件を重視したか |
| 見直し条件 | 何が変わったら再確認するか |
架空の型です。比較していない案を、検討済みとして後から付け足しません。
事実と仮定を分ける
確認できた仕様と、こう動くだろうという予想を分けます。予想に基づく判断が必要な場合は、その不確実さを残します。実績がない費用削減や作業短縮を、結論の証拠として数値化しません。
短い記入例
判断対象:共有資料の参照先。
比較した案:添付配布を続ける案と、管理した参照先へまとめる案。
未確認:関係者の閲覧権限。
結論:権限確認後に運用を決める。現時点では移行完了としない。
これは例示で、実際の運用変更を示しません。決定を保留した場合も、何を確認すれば再開できるかを残します。
決定後の扱い
決定した人、確認した日、適用する範囲を必要に応じて記録します。条件が変わったときは新しいメモを残し、過去の結論だけを現在の根拠として使い続けないようにします。
条件が変わった場合
架空の例として、閲覧権限を全員に用意できる前提で共有先を決めた後、一部の人が利用できないと分かったとします。前の判断を誤りと決めつける前に、前提の変化を確認します。新しい条件で比較し直し、変更した理由を追記すれば、当時の判断と現在の判断を分けて説明できます。

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